ノベルゲー講座

企画に大事な『アピールポイント』とはなんぞや?(ノベルゲーム制作講座)

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まとめると……

  • アピールポイントとは、企画の売り。
  • お客様に商品を手に取ってもらうための、わかりやすい宣伝文句。
  • 企画の中身を言語化、数値化して、興味を惹かせよう。

 

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その企画の売りはなに?

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企画を立てる際、コンセプトと同じくらい大事なのが
『作品のアピールポイント、『売り』は何なのか?』
と考えることです。

 

今のご時世
中身がわからないもの、期待できないものにお金を払いません。

真っ白で飾り気がなく中に何が入っているか不明な段ボール箱と
「超合金スペシャルDXロボット!」と書かれたクリスマスプレゼント。
玩具を欲しがっている男の子がどちらを開けたがるかは、一目瞭然ですね。

 

「買おうかな? どうしようかな?」と
尻込みをしている人のケツをバットで叩くための仕掛け
それが『アピールポイント』です。

 

アピールポイントを考える際は、思わず手を出したくなるように

 

アピールポイントを考える際は、

「箱の中には、面白いモノが入っているよ」
「具体的には、○○という素材を使ったぬいぐるみだよ」
「しかも、キミの好きなウサギさんのキャラクターさ★」
「他にも……おっと、これ以上は開けて確かめてね!」

という感じで

プレゼントを受け取る側(ユーザー)が
ワクワクするような謳い文句、
思わず手を伸ばしたくなるような誘い文句を捻り出しましょう。

 

「某有名シェフのお墨付き! 黒部和牛A5サーロインステーキが
通常5000円のところを、今ならなんと500円!」

と書かれていたら、みんな血眼になって奪い合いますよね?

 

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商業ラインにしろ同人ラインにしろ、
ユーザーにお金を払って頂いて遊んでもらう以上は
「商品価値を問われる」ことを強く意識してください。

 

あなたが手がける企画(ゲーム)の市場価格はどれくらいか。
これを買うことで、ユーザーはどれほど楽しめるのか。
冷静に判断し、熱意を持ってアピールしてください。

 

アピールポイント : 内容を数値化する

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冒頭の説明で
「フタを開けてみなければ中身はわからない」と書きましたが、
あえて中身を箱に書いてしまう方法もあります。

 

食品の成分表示と同じように

「プレイ時間80時間保証! ヒロイン10人! シナリオ容量3M!」

など、言葉や数値で表現できるポイントをアピールとして推します。

具体的な数値をアピールすることで、

「ほう? この作品はシナリオに力を入れてるのですか、やりますねぇ」
「こいつはクリアまで80時間かかる大作だぜ。そういうのを求めてた」

と、ユーザーの需要を満たして購買意欲を刺激するわけです。

 

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クライアント(様)も、作品の中身を数字で把握しやすくなるので、
ボリュームをアピールするのは有効な手段でしょう。

 

ただし、「制作に3年かけました!」と大作感をアピールしても
「延期を繰り返しただけだろ?」とマイナスイメージに取られることも。
どの部分をアピールすれば宣伝的にプラスになるか、よく吟味しましょう。

 

アピールポイント : スタッフを推す

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豪華声優陣、有名原画家など、
その作品に関わったスタッフを『売り』にするパターンです。
黒部和牛の例だと、「産地」「生産者」でアピールすることになります。

 

宮崎駿監督が新作映画を作ったら、つい見てしまいますよね?
有名クリエイターにはファンがついており、一定数の集客を見込めます。
特に声優ファンは購買意欲も高く、固定層として『数字』を持っています。

 

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アピールポイントとして制作スタッフを推す場合、
いわゆる『沼』にハマっている目の肥えたユーザーに対して効果的ですが、
ライト層にはまったく響きません。

例えば、街角に貼られた将棋教室のポスターに
「有名棋士○○2段が教えてくれるよ!」と書かれていても
将棋にまったく興味がない人が見たら「誰それ?」で終わってしまいます。

 

アピールポイント : 人気のあるキャラやスタッフを誘致(コラボ)

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前記のアピール方法と似ていますが、
こちらは「外部コンテンツから有名キャラ、スタッフを連れてきた」と
アピールすることで、外部のファンを取り込む作戦です。

「ハ□ーキ○ィ」とのコラボを行うことで女性ファンを取り込む、
洋画の吹き替えに芸能人を採用する、という方法ですね。

畑違いの住人を誘致することが可能ですが、
ファン層が違いすぎるので、そこまで大きな効果は見込めないでしょう。

 

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ただし、『隣の畑の住人』なら大量に呼び込むことができます。

最近ではゲームの宣伝に「VTuber」を登場させたり、
アニメで人気のキャラが、ソシャゲーとコラボを行ったりしています。

親和性が高いファン(別のコンテンツにハマっているオタク仲間)を上手く取り込めるよう、作品内容とマッチする魅力的なコラボを行いましょう。

 

NGなアピール : 質=中身で勝負だ!

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最後によくないアピール方法について。

 

ゲームに関わらず、創作物を宣伝する時に行いがちな誤りが
「感動的なシナリオ!」「魅力的なキャラ!」「プレイすれば面白い!」
と、作品の中身やクオリティーをアピールすることです。

 

一見、まっとうなアピール方法に思えますが
『フタを開けてもらうための工夫』の話をしているのに
「フタを開けてみればわかるよ!」では、お話になりません。

企画段階で「クオリティーが低い」「ヒロインは平凡」と書くわけはなく、
当然のことをアピール=他に推すポイントがないの? と勘ぐられます。

 

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「感動的なシナリオ」と意味のない文字を並べられても、泣けはしません。
作品の質に関しては、キャラ紹介文や体験版など『中身』で語りましょう。

(プレイした感想をSNSなどで広める戦略は、ゲーム発表後の話です。
今はゲームを作る前、企画段階の話をしています)

 

まとめ

アピールポイントとは、
お客様に商品を手に取ってもらうための、わかりやすい宣伝文句です

『アピールポイント』で欲しいアイデアは、中身以外の部分。
100売れる作品を、120売れるようにするための工夫を考えましょう。

 

より詳しくは、noteで公開している

「空下元のノベルゲーム制作講座1(企画編)」

をご覧下さい。

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