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シナリオライター空下元 個人サイト

企画の立て方3 ~スケジュール~(ノベルゲーム制作講座)

企画を練る際は、スケジュールもしっかりと確認しよう!

 

まとめると……

  • 開発期間を確認して、企画規模を推測する。
  • スケジュールが長引くと、予算もかさんで自分の首が絞まる。
  • スケジュールが破綻すると違約金を支払うことも!?

 

企画を練る前に確認すべき項目が二つあると説明しました。
予算の重要性については前回語ったので、
今回は『スケジュール』について詳しくみていきましょう。

 

より詳しくは、noteで公開している

空下元のノベルゲーム制作講座1(企画編)

をご覧下さい。

(外部サイトに接続します) 

 

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ゲーム制作における『スケジュール』について

 

ゲーム制作における『スケジュール』とは、
企画をスタートさせてから完成するまでの、
『開発期間』を見積もることです。

いわゆる締め切りですね。
発売&発表予定日を決めないと、いつまで経っても完成しません。

 

商業なら、クライアント(様)から発売日が指定されます。
同人ならコミケットといったイベントでの発表が目安となります。

半年後、1年半後……といった締め切り(嫌な言葉だ)から逆算して、
企画=プロジェクトの開発期間を決めます。

 

コンシューマーRPGなどで「開発に10年かけた!」と宣伝するのは、
「それだけ時間を掛けたから、質は折り紙付き」と謳っているわけです。

逆に、開発期間が半年しかない企画の場合は、
規模やクオリティーを抑えないと、完成までこぎ着けません。

 

締め切りって大事だよ

 

業界で働いていてよく耳にするのが
「締め切りを守ってくれない」という悲鳴です。
締め切りが遅れる原因は(心理的なスランプなども当然あるでしょうが)、
全体のスケジュールを把握していないからだと個人的に思っています。

 

締め切りを設定しないと、人はやる気が出ません。

先生に怒られるのが嫌だから、夏休みの宿題をやるのです。
誰も咎めず提出する必要のない宿題は、誰も手をつけないでしょう。

締め切りもないのに宿題を終わらせるような人は、希有な存在です。
生まれてきてくれてありがとう。
立派な才能なので、自信をもって創作活動に励んでください。

 

『予算』と『スケジュール』の関係

 

スケジュールと予算は、切っても切れない関係にあります。

「8月発売予定だけど、
計算したら5月にゲームを出さないと資金がショートする!」

といった場合は、スケジュールを設定し直すか、
予算繰りを再検討する必要があります。

 

経験上、予算案は覆らない場合がほとんどですので、
スケジュールを調整することになるでしょう。
(何故なら、マンパワーは気合いと根性で調整可能だからです。怖い怖い)

スケジュールも予算も融通が利かない場合は、
規模やクオリティーを下げる、といった苦渋の決断を迫られることも。

 

商業作品と『スケジュール』について

 

予算、スケジュール、企画の規模……どの部分を調整するかは、
プロデューサーやディレクターの判断に委ねられます。

企画屋は
「予算は○○万、締め切りは×月。これくらいの規模でゲームを作れ」
と命令を受ける立場です。素直に従いましょう。

なお、一度決めたスケジュールが破綻した場合、
開発側がクライアント(様)に違約金を支払うことになります。
「こっちも仕事なんでな」と、尻の毛までむしり取られるでしょう。
ですので、開発側も必死に発売日に間に合わせようとするのです。

まあ、人間が作業しているので無理な時は無理なんですけどね(えー)

 

同人作品と『スケジュール』について

 

同人の場合、すべての責任を負うのは自分自身です。

予算を決めるプロデューサーや、スケジュールを考えるディレクターも、
あなた(もしくは別の代表者)が担うことになるでしょう。

 

自分で自分の首を絞めないよう、企画を始める前に
予算とスケジュールに破綻がないが確認しましょう。

完成する前に資金が尽きたら、あなた自身が食べていけなくなるので、
その作品は永遠に日の目を見ません。残念だがオマエの冒険はここまでだ。

「趣味で作っているから採算度外視!」と言うなら、それでも構いません。
何のためにゲーム作りをしているのかよく考えて、企画を走らせてください。

 

まとめ

 

予算とスケジュールは、企画の規模や中身に大きく関わります。

予算、スケジュール、規模を『仕様』として固めることで、
「規模的にヒロインは2人までだから、三角関係の恋愛モノにしよう」
という感じで、企画内容をより具体的に詰めていけるわけです。

 

次回は、企画の『規模』について、
「○千万の予算だと、シナリオ容量は××MB、開発期間はこれくらい……」
と、実例を挙げて説明していきたいと思います。

 

より詳しくは、noteで公開している

空下元のノベルゲーム制作講座1(企画編)

をご覧下さい。

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